投資のスタイルは人の数ほどありますが、よく比較されるのが短期投資か長期投資。
別にルールがあるわけではないので、柔軟に対応すればいいのですが、基本的な投資スタイルはあった方が判断を誤らないと思います。
というのも、過去に僕は投資スタイルを決めていなかったことで、株価の上げ下げに右往左往して投資がうまくいかなった苦い経験をもっています。
その悔恨もあって、いまは基本的には長期投資のスタイルをとっています。
長期投資スタイルをとって良かったことをまとめましたので、これから資産運用される方の参考になれば幸いです。
長期投資のメリット
僕が実際に長期投資をしてみた感じたメリットが次の通りです。
精神的に健康でいられる
僕自身はこれがなによりのメリットと思っています。
以前、短期で売買を繰り返しているときは、株価の上下やネットニュースなどの社会風潮に踊らされていました。
マーケットが開いているときは常に携帯でチェック。
気なることがあれば、仕事を中断してトイレに駆け込んで株の売り買いをしていました。
損失が出ると仕事どころではなくなりますので、まさに仕事ができないヤツの典型例。
当然、精神的にも落ち着きませんでした。
今はどうかと言うと、チャートはもちろん株価もほとんど見ません。
基本ほったらかしなので、精神衛生上とても良い状態です。
投資に時間を取られない
短期売買しているときは、チャートは見るわ、株価の値動きは見るわ、株を売ったあと次に買う株(企業)を探さないといけないわで毎日けっこうな時間を投資に取られていました。
今は、銘柄選定のときに時間はかけますが、株を買ったあとの投資に取られる時間はほとんどゼロに近いです。
運用が楽ちん
僕の場合は、損切りラインを決めず株価が下がっても気楽にしています。
ただ、場合によっては損切りラインは決めておいた方がいい場合もあります。
これは人によります。
僕はのんびり眺めているタイプです。
税金と運用コストが削減できる
株を売って値上がり益が出ると「譲渡益課税」、配当を受けると「配当課税」が課せられます。
株を売り買いすると証券会社に売買手数料を支払わなければいけません。
頻繁に売り買いしているとこういうコストや税金はバカになりません。
とくに後述する複利効果を得ようとすると、できる限りコストや税金は下げた方がいいと思います。
ただし、僕が以前ツイートしたように証券会社の手数料も今後は無償化になる可能性もあります。
米国で新しいフリーサービス「Robinhood」。
— koshiyan (@hiroki548) March 3, 2020
なんと証券会社なのに売買手数料がずっと無料。預かった資産の利子やゴールド口座という信用取引が主な収益源。
すでに日本でもSBIが手数料無料化へ動き出している。いずれにしても手数料割高の既存証券会社は厳しくなる。 https://t.co/N0R0nBjZt6
証券会社はネット証券一択でいいと思います。
ネット証券ランキングで常にトップを争う競合2社をご紹介しておきま
- SBIネオモバイル証券
- 松井証券
複利効果を得ることができる
僕の場合、長期投資の場合は事業が安定している成熟ステージにある企業を選んでいます。
成熟ステージ企業の場合は、事業で得た利益を配当してもらい、それを僕自身が再投資することで複利効果を得れるようにしています。
ちなみに、成長ステージにある企業への投資の場合、事業で得た利益は株主に配当してもらうより事業へ再投資してもらう方がいいと考えています。
長期投資のスタイル
長期投資の場合の企業選びにおいて以下の点を考慮して選んでいます。
事業を理解できるか
かのウォーレン・バフェットも「理解できる」事業を選ぶようにしていますし、そもそもリスクとは自分が何をしているのかわかっていないときに発生するものというようなこともいっています。
この理解できるということをとても重視しています。
したがって、仮に人気企業でメディア等でもてはやされていても自分がよくわからない企業へは投資しません。
ちなみに僕は転職・求人業界とIT業界で働いていた経験があるので、こういった業界であれば何をしている会社なのかだいたいわかるので、主にこのような業界・企業を選定しています。
応援できる経営者あるいは事業か
長期投資だと、やはり浮き沈みがあります。
そのときにじっくりとその企業と向き合うためには、その会社の経営者あるいは事業そのものを応援できるのが一番いいと思います。
実際、僕の投資先は僕自身がユーザーでファンという会社ばかりです。
事業が成長・安定してるか
過去に企業価値評価も勉強したことがありますが、難しくて使いきれませんでした。
今は有価証券報告書を読んで、事業から収益が出ているか(営業利益)、それが安定しているか、経営者は長期目線で経営しているかといったことを確認しています。
さらに実際にその企業の商品やサービスを使ってみて印象が良ければ有力候補するというスクリーニングをしています。
その後、すぐに買うということはまずありません。
気にあることがあれば納得できるまで調べつくします。
あとはタイミングを見計らって、購入を決定しています。
まとめ
投資スタイルは人によって違います。
自分を取り巻く環境に応じて柔軟に対応していけばいいのですが、ゆるく投資スタイルを決めておいた方がいいというのが僕の提案です。
そのなかでも長期投資はなかなかいいです。
長期投資でも分散投資するのか、集中投資するのか。
長期といっても10年、20年、ウォーレン・バフェットのようにずっと。
いろいろあります。
ぜひいろいろ試してみてご自身にあった投資スタイルを見つけていただければと思います。