仕事を選ぶことの意味
次ようにツイートしました。
就職、転職、定年後の再雇用、結婚相手の職業など、人生では「仕事」と向き合うフェーズが何度となく訪れます。
1日8時間✕35年で62,440時間という途方も無い人生の時間を仕事に費やします。
だから真剣に考えるし、真剣に選びます。
しかし、気をつけましょう。
「好き」とか「やりたい」だけで選んではあとで後悔するかもしれません。
今回はそんなお話です。
「好きなこと」だけで選んではいけません
そこそこの年齢になって、そこそこの人生経験を積んでくると、ときおり進路相談とか人生相談を受けます。
就職とか、転職とか、独立とか。
自分のことは、棚の上にあげて、人生の先輩よろしく「ふむふむ」「なるほど」を繰り返して悩みを聞きます。
ひととおり自分の思いの丈を述べた相談者は、私の目を見て「どお思います?」と聞いてくる。
どおって言われても・・・。
正直なところ、何を応えていいのかよくわかりません。
ただ、こういう局面のときによく使われるフレーズは言わないようにしています。
それは「好きなことをやったらいいよ」という常套句です。
これ言わないようにしています。
一握りの天才を除いては、「好きなこと(やりたいことでもいいです)」で進路を考えてはいけません。
もうすこし正確に言うと、「好きなこと」“だけ”で決めてはいけません。
なぜなら「好きなこと」ほどいい加減なことはないからです。
あれほど好きだった元カレや元カノを、いまとなっては「はぁ?」と思ったりしませんか?
あの付き合ってた頃の熱いものはなにだったのか。
そう。
「好きなこと」はどんどん変わっていくのです。
しかもその変化は身を置く「環境」にすごく影響を受けます。
- 海外に行ったら語学がやりたくなる。
- YouTuberに会ったら自分も動画やってみるかと思う。
- 本を執筆してる方に会うと、自分も本を書きたくなる。
- 友達がSNSで海外に行ったら、自分もと思う。
これ全部環境による影響です。
「好きなこと」って、結構いい加減なんです。
でも「好きなこと」はとても大切なこと。
だって世の中のほとんどはこれで動いているから。
これは無視できない。
だから「好きなこと」に加えて、理性的に判断できる要素も加えないといけない。
4つの要素で冷静に判断する
①好きな事か
これは説明するまでもないでしょう。
②自分ができる事か
やりたくてもできない事があります。
極端に言うと、中年のおっさんが「F1レーサー」になりたいと思ってもできませんよね。
100mを10秒切りたいも無理。
ただし、チャレンジすればできるかどうかという判断は必要です。
③自分の価値観に合っているか
これは「好きなこと」に似ているけど違います。
これはどちらかというと社会とのつながりのようなものです。
「やりがい」とか「生きがい」とかそういうものです。
この次に「儲かるか」という話をしますが、いくら収入があがっても、社会に貢献できなければイヤだという方は結構います。
自分の価値観も照らし合わせてみましょう。
④儲かるか
私は収入は度外視しますという方はこれは除外してもらって結構です。
しかし、多くの方にとって仕事なので、設けないとダメだと思います。
ある程度のビジネスモデルとして成り立っていけるかどうか判断しましょう。
「挑戦」と「無謀」は違います。
まとめ
できれば、4つのう要素をすべて満たしていることが理想ですが、なかなか現実はうまくいきいません。
ただ、ひとつだけで決めてしまうのはリスクが高いですね。
くれぐれも「好きなこと」だけで大切な進路を決めてしまわないようにしましょう。