これから資産運用を始めようと思っていますが、どんな商品があるのか知りたいのですが・・・。
ちょっとまってください。
これから資産運用をしようと思っている方は、投資商品を探す前に、そもそも自分の資産運用の目的を明確にしておきましょう。
今回は資産運用をはじめるにあたって、最初にやるべき目的設定について解説します。
どれくらいの資金を投資に使えますか?
簡単な資金算出の計算です。
可処分所得ー生活費+α=資産運用資金
細かい計算を用いても、日常の生活では想定外の出費はつきものなので、計算通りにはいかないものと思って概算でいいので一度考えてみましょう。
そうすると資産運用にまわせる資金は案外少ないというのがわかるのではないでしょうか。
資金が少ないと当然リターンも少なくなるので、資金を捻出するための日常生活の見直しが必要になります。
もちろん可処分所得を上げれればいいのですが、なかなかそうはいかないので、まずは毎月の生活を見直して、固定費である生活費を下げる工夫をしてみましょう。
・スマホは格安スマホ&SIMへ変更する
・外食を減らして自炊回数を増やす
・公共交通機関から自転車に変更する
このような工夫をして資金を捻出します。
想定外の出費のαは、各家庭によって千差万別なので一概に決めることは難しいのですが、可処分所得の数パーセントとか、生活費の3ヵ月分とか、自分なりのルールを決めるといいでしょう。
どれくらいのリスクが取れますか?
資産運用にまわせる資金の性質を明確にしましょう。
誰でもローリスクハイリターンがいいですが、世の中そんなに甘くはありません。
安全性の高いものは利率は低く、利率が高いものはリスクが高くなります。
つまり突き詰めると次の2種類のいずれかを選ぶということになります。
- ローリスクローリターン
- ハイリスクハイリターン
近い将来に資金の使い道があるものは元本割れのリスクを減らす必要があります。
例えば、すでに子供がいて、何年後かに大学入学がわかっているような場合です。
このような場合には大きなリスクを取るよりは、安定性を優先する必要があります。
元本のリスクを極限まで下げたい場合には預貯金(これも一応リターンがあるので投資です)、国債、投資信託が比較的リスクが低い商品を言われています。
ただし預貯金といえども100%ではありません。
預けている金融機関が破綻すれば元本割れすることも当然発生します。
同様に国債や投資信託においても安全性の高い商品と言われていますがリスクがないわけではありません。
特に使い道はなく、余剰資金で運用するような場合は、ある程度リスクを取ってもいいでしょう。
例えば、定年退職を迎えた中高年の方が、当面使いみちのない退職金を一部を資産運用にまわすような場合です。
どのような運用スタイルが可能ですか?
誰にもピッタリの万能型投資というものはありません。
一日中ディスプレイの前に座って、秒単位の取引をするデイトレーダーのような運用はサラリーマンにはできません。
投資をしたが、日々の値上がりが気になってしかたなく仕事に手がつかなくなるといのも困りものです。
自分がどういう運用スタイルを目指すのかによっても変わってきます。
初心者の方には、長期投資で複利を得ることができる分散投資がおすすめです。
まとめ
資産運用してもお金はすぐには増えません。
また老後の資金を老後になってから増やすことも至難の技です。
できる限りはやく資産運用に着手した方がいいのですが、自分が資産運用によって何を得たいのか自分でも分からずにはじめてしまうと、判断を誤ります。
ますば資産運用の目的を明確にしてから、投資する商品を吟味しましょう。