先日、人事評価制度の研修講師を担当しました。
その企業は、10年以上前にいまの人事評価制度をつくってから一回も見直しをしてこなかったようです。
さすがに、現状に合っていないところがでてきて、今回見直しをすることになったそうです。
とはいえ、どういう方向性で見直すべきか、現場の従業員の声を聞くため、ワークショップ形式でディスカッションしてもらうことになり、そのファシリテーターをボクが担当しました。
ワークショップで、いろいろな意見がでてきたのですが、予想外に多かったのが、「良いことも悪いことも溜めずに、気づいたその場で言ってほしい」という声でした。
どういうことかというと、その会社の人事評価制度では、上司からのフィードバック面談が半年毎にあり、評価の結果とともに、どこを評価して、どこを改善点としたのか具体的に聞かされるそうです。
つまり良いことも悪いことも半年間貯めておいて、まとめて言われるらしい。
半年経って、「あの時は・・・」と言われても気持ち悪いし、そもそも本人も忘れていて、「そんなことあったっけ?」となるならしい。
そらそうですよね。
まとめると、この会社のフィードバック面談は効果どころか、むしろマイナス要素が多くなっていました。
多くの部下たちは、フィードバックを受けながら、内心「いつの話やねん」とか「問題があると思っていたなら、なんでその時に注意してくれなかったんや。数ヶ月間も心のなかで問題あると思っていたんや。気持ちワル!」と思っていたそうです。
部下に限ったことではありません。
褒めるときも、叱るときも気づいたその時にその場で伝えるようにしましょう。