先日、東京都の防潮扉に書かれた落書きがバンクシーの作品ではないかと話題になりました。
その前は、イギリスのオークションでバンクシーの「風船と少女」が落札された直後、その額縁にシュレッダーが仕掛けてあって、なんと作品を裁断してしまった。
このニュースも世界を駆け巡りました。
バンクシーって、なにかと話題になります。
なぜこんなに騒がれるのでしょうか。
★★★
・作品だけて戦わない差別化
もしバンクシーが他のアーティストと同じようにキャンバスに作品を描いて、ギャリーとかに展示されていたらどうでしょうか。
これほど騒がれていたでしょうか。
たしかに作品はカッコいいと思います。
でも他にもカッコいい作品を創るアーティストはたくさんいると思います。
ということは作品だけで勝負していないんですよね。
歌手に例えるなら歌だけで勝負しない。
俳優なら映画だけで勝負しない。
そこが他のアーティストとの「違い」になっています。
・ミステリアス
ミステリアスって興味をそそられます。
バンクシーっ個人なの?
それともチームなの?
それさえもわからない。
謎です。
神出鬼没で、世界のどこに作品を残すのかもわからない。
今回の東京都の件も、本物の作品か、それともニセモノか。
それさえもわからない。
・メッセージやストーリーがある
これってどこの世界でも必要ですが、とりわけアートの世界ではメッセージやストーリーがあるかないかで評価も大きく変わってきます。
作品に込めたメッセージだけではなく、アーティストの言動も注目されます。
バンクシーは芸術テロリストと呼ばれるほど、反資本主義、反権力な政治的メッセージが強いアーティストです。
こういった面からも注目を集めるんだと思います。