最近、求人ニーズが高まっているビジネスデベロップメントとはどのような職種ですか?自分はその職種に就くための能力や条件を満たしているのかチェックしたいのです。
今回はこのような疑問にお応えしたいと思います。
ビジネスデベロップメントは、かなり以前からある職種ですが、最近の転職マーケットで求人が増えつつあり、これからもニーズが高まると言われてます。
欧米では、多くの企業内で設けられている「ビジネスデベロップメント」とはどのような職種で、何をするのかを解説しましょう。
ビジネスデベロップメントとは
ビズデブ(BizDev)とも呼ばれるビジネスデベロップメントは、ある意味なんでもありの職種とも言えます。
求められるのは「結果」です。
したがってこの職種に明確な定義はありませんが、あえていうなら読んで字の如くで「事業を開発する」ことが定義でしょうか。
アンゾフのマトリクスでは「新サービス開発」「新規顧客開拓」「多角化」の領域に担うのが主な役割となります。
<アンゾフのマトリクスにおけるビズデブの役割>
ビジネスデベロップメントが求められる背景
企業にとって現場維持は衰退を意味します。
成長するためには新しい事業開発や新市場開拓に取り組む必要がありますが、それは誰がやるの?
それをやる人が「ビジネスデベロップメント」です。
しかし、次に挙げるようにマルチな能力が求めれるので、なかなか適任者がいないのが現状です。
ビジネスデベロップメントに求められる能力
ビジネスデベロップメントに求められる能力ですが、すべてを兼ね備えている人などほとんどいません。
発想力
新規事業を開発するためには、事業そのものを発想することは当然のことですが、新規事業を推進するには様々な難題がつきものです。
これでもかというくらい手を変え品を変えた障害、ハードルが舞い込んできます。
そんな時に凝り固まった考え方では難局を打開することはできません。
豊かな発想力によって、問題を解決に導くことが求められます。
行動力
新規事業はデスクワークだけでは立ち上がりません。
思いついたらすぐに行動に移すことができる行動力が求められます。
そして、意思決定のスピードも重要です。
僕自身も意思決定が遅くて、ビジネスチャンスを逃してしまうケースをいくつも目の当たりにしてきました。
ビジネスデベロップメントに携わる方は、意思決定を早めるために、基本少人数です。1人、多くても3人まででしょう。
人間力
既存のリソースだけで新規事業を開発するのは困難です。外部のリソースを活用することが不可欠です。
この時に大切になるのが人間力です。
外部のパートナーも人です。
その方々と長きに渡って事業パートナーを継続するためには、仲人役のビジネスデベロップメントが人として魅力ある方が何事もうまく運びます。
リスクテイカー
新規事業はリスクだらけです。
とはいえ無計画にリスクを受け入れるだけではダメでさ。
無謀と挑戦は違います。
どこまでリスクを受け入れることができるか、逆にどこを超えると見直し、撤退するのかという線引きが必要です。
新しい事は続ける以上に難しいのが、引くタイミングを見極めることです。
こういうことが考えられる必要があります。
他にもマーケティング能力や法的知識(特に契約関係)なども時によっては求めれます。
ビジネスデベロップメントの求人
これまで見てきたように、ビジネスデベロップメントには高い能力が求められます。
社内で育てるといってもなかなか難しいので、経験者あるいはそういう能力や意欲のある方が求められてくるようになりました。
特に多いのがビジネスデベロップメントマネージャーです。
マネージャーといえどもビジネスデベロップメントは少人数なので、監督というよりキャプテンのようにプレーヤーをやることも求められます。
次いで求人が多いのがビジネスデベロップメント営業です。新規開拓営業や反響営業とは異なり、パートナーシップやアライアンスを組んんで、営業がてぎる人材です。
まとめ
自らの裁量で活動範囲も広く、とてもやりがいのある職種です。
ビジネスデベロップメントは時代の流れに伴い、必然的に求人ニーズが高まっていますが、すべての条件を満たす方が不足しているのが現実です。
仕事で複数の利害関係者をとりまとめてプロジェクトを進めたことがある方や他社との業務提携をまとめて協業ビジネスを立ち上げた方にとっては経験を活かせる職種といえるでしょう。