京阪電車のプレミアムカーをご存知でしょうか。全席指定で予約制の特別車両のことです。
わかりやすくいうと京阪電車のグリーン車です。
乗車距離にもよりますが、400円か500円の追加料金で特別車両に乗車できます。京都の出町柳から大阪の淀屋橋までの乗車料金が470円なので、500円というのは結構割高に感じます。
プレミアムカーに乗車したからといって早く到着するわけではありませんしね。
でも実際の乗車すると、これが結構いいんです。
▼シートも高級感があり、電源も完備されています。
▼足元も広々としています。
▼カップホルダーも完備(細かなことですが、案外こんなことが役立ちます)
のんびりするなり、ぐっすり寝るなり、仕事をするなりで、ボクにどっては移動時間の有効活用という価値を十分に見出せます。
京阪にとっては車両改造費、予約システム、車内でアテンダントをする方の人件費などコスト増になっているので、おいしいというわけではないんでしょうが、京阪電車に対するイメージアップには寄与していると思います。
そして利用者増につながってようで、平日は7割、休日は8割の利用率らしいので、成功しているといえるでしょう。
昨年9月には増便が発表され、京橋〜七条間のノンストップ便、全車両の全席指定のライナー号などへの展開が予定されています。
日本のビジネスシーンでは、一律料金がよいという風潮もあり、マーケティングがうまく機能していない事例を散見するいおとがあります。
このように、付加価値を付けたビジネスモデルの成功事例がもっとでてくると、一律料金だけの発想から脱却できて、様々な可能性が生み出されることに期待したいです。