自分の強みを知るためにセルフブランディングをしたいので、やり方を教えてください。
今回はこのような悩みにこたえていきたいと思います。
セルフブランディングとは
セルフブランディングとは、「自分のことをより多くの人に知ってもらう」ことを目指して、個人が自らプロデュースして自分の情報をメディアに露出するマーケティング手法のひとつです。
メディアとは、具体的にはTwitterやYouTubeなどのソーシャルメディアや書籍やWEB記事に執筆して情報を発信することを指します。
フリーランス協会が公表した「フリーランス白書2019」のアンケートでも、「継続・成功に重要なもの」という問いの1位は「自分で売る力(セルフブランディング)」となっていることからも、その重要性がわかります。
フリーランス白書2019より
単なるSNSの利用とどう違うのか
すでにSNSを使って情報発信をしている方もいると思いますが、それとセルフブランディングはどう違うのか。
セルフブランディングの方が、ビジネス志向であり、より意図をもった情報発信と言えるでしょう。
具体的には、ブランディングのための情報発信先であるターゲット絞り込み、自らの強みのある領域も特化して情報発信をおこないます。
パーソナルブラディングとの比較
よく似た言葉にパーソナルブランディングというものがあります。
パーソナルブランディングとの違いは、Wikipediaによれば、セルフブランディングは組織に属さない個人の活動であるのに対して、パーソナルブランディングは組織に属している個人の活動で、組織のイメージアップが目的となっています。
ただ、これも厳密に定義があるわけではないので、便宜的に使えばいいと思います(ここではセルフブランディングとして説明を続けます)。
いずれにしてもセルフブランディングはフリーランスだけに求められるものではなく、いずれ独立を目指している会社員にも必要なものです。
ではセルフブランディングにはどのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。
メリット
- 手軽で経費がかからない
ネットの普及でいまや個人が情報発信するコストは驚くほど低くなりました。
- 差別化できる
自分は何ができるのかという価格以外の価値をアピールできれば、競合と差別化でき、単なる価格比較だけの消耗戦を避けることができる。
- 信頼を獲得できる
ステマとか虚偽の情報を発信せず、読む方の問題解決を考えて価値ある情報発信を継続すればおのずと信頼を得られます。
デメリット
やってしまいがちになるのが、実際の自分よりスゴく(大きく)見せすぎてしまうことです。
これはブランディングどころか逆効果になってしまいます。
セルフブランディングは「いかに良く見せるか」というものではありません。
5のものを10に見せるテクニックのことではなく、5のものがいかに役立つかをメディアを使って伝える手法です。
次はセルフブランディングのやり方について確認していきましょう。
セルフブランディングのやり方
お作法があるわけではありませんが、概ね次の手順でブランディングできます。
①自分を知る
②強みを決める
③マーケットを決める
④メディアを決める
⑤見直しをする
ひとつずつ見ていきましょう。
孫子にも「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」と出てくるぐらい、古くから戦において自分を知ることの大切さは変わりません。まずはじめに自分を知りましょう。
自分を知るには大きく2つの方法あります。
・自分で自分自身を客観視する。
・他の人から評価をもらう。
他の人から評価をもらうのは正直怖いものですが、ジョハリの窓の「盲点」を知ることができる貴重な機会です。
評価してもらうのは身近な人とは限りません。家族とか職場の仲間は先入観を持たれていることがあります。
むしろまったく無関係の人の方が適任と思います。
では、自分に無関係な方がどうやって自分を評価するのかというと、自分のこれまでのキャリアや乗り越えてきた壁や障害、過去の成果、情熱を傾けられることなどを話して、そこから強みを見つけてもらいます。
僕自身も「私には売れるような強みはありません」という方の経歴を聞いて、いくつも強みを見つけたことがあります。
ひとりでやろうとせず、外部の力を活用しましょう。
セルフブランディングに必要なのはビジネスにおけるあなた個人の強みです。
たとえば、所属する組織名や肩書などに頼ることなく人に教えることができるものは何でしょうか?
教えるものがあれば、それは強みであり、ブランディングに役立ちます。
孫子にも「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」と出てくるぐらい、古くから戦において自分を知ることの大切さは変わりません。まずはじめに自分を知りましょう。
あなたの強みは誰の役に立つのか。
これを決めます。
この時に、対象とする方の「悩み」や「問題」にフォーカスするとよりマーケットが明確になります。
SNSといってもひとつではありません。
ブログもあります。
対象とする方にもっとも情報を届けやすいメディアを選びましょう。
Twitterはオワコンと言われる時期もありましたが、今はみごとに復活しました。
Instagramも経済力がある年長者が映える写真をどんどんアップするので、逆に若者離れが進んでいます。
動画配信だけでもTikTokやC Channel・・・・。
どの媒体が最適か選定して情報発信しましょう。
これがもっとも大切です。
エルメスは馬具、プラダはパラシュート、トヨタは織機からもわかるように、一度決めたブランディングが未来永劫変わらないということはありません。
自分も成長するので、適宜①~④を見直しましょう。
まとめ
セルフブランディングは誰にでも使えるマーケティング手法です。
独立やフリーランスを考えていない方も、いつなんどき気が変わるかも知れません。
そんな時に自分の価値を見失わず、しっかりと個人でも仕事を獲得できるようになります。
難しい手法はなにひとつありませんので、ぜひ一度取り組んでみてはいかがでしょうか。