2020年も引き続き熱い転職市場。
日本は人口減少が急速に進み、生産年齢人口減るため、労働生産性を上げていく必要があります。
そのためには、働き方の多様化・流動化が進んで人材が最適化されていくことは望ましいこと良いことです。
ただ、転職するときにそれまでお世話になっていた会社と円満に退社することが大切です。
飛ぶ鳥跡を濁さずといいますが、それだけではなく、人手不足が深刻な日本においては、退職した人に仕事の相談をする事例がとても増えています。
そらそうですよね。
この前まで働いてくれていたので、いちから教える必要もなく、人柄もわかっているわけですから。
これは、独立に限らず転職した場合にあてはまります。
ライバル企業への転身でない限りは、仕事を請けてくれないかという相談がまいこんだりします。
今回は円満退社するための「退社意向の切り出し」について解説したいと思います。
円満退社ポイント
最初に退職の意向を言うのは直属の上司
まずは労務管理を所管している直属の上司に退社の意向を伝えましょう。
まちがっても飲みの席で他部署の同僚や後輩、先輩に言ってしまわないように。
上司とウマが合わないこともあるかもしれませんが、本人から聞く前に他から耳に入ると気分を害して退職意向を受け入れてもらえないことにもなりかねません。
まずは直属の上司に伝えるのが大人のエチケットです。
退職意向を表明する時期
これは就業規則に書かれているケースが多いので、まずは就業規則を確認しましょう。
大体1~2ヶ月前というのが多いと思います。
引き継ぎ業務もあるので、余裕をもって伝えるようにします。
内定をもらった企業から「すぐにでも来てほしい」と言われることもあると思いますが、誠実に「いまの会社に迷惑をかけたくない。円満退社したい」という意向を伝えて待ってもらうようにしましょう。
退職意向を表明するときの心構え
僕も経験がありますが、「辞める」と切り出すのは勇気がいるものですし、緊張もします。
上司から強く慰留されると気持ちが揺らぐかもしれません。
そのような場当たり的な対応にならないように、退社を切り出す前にしっかりと考え方と気持ちを整理するようにしましょう。
特に次の職場に対する自分の目的・目標をしっかりと伝えると、転職の理由を理解してもらえて「応援するよ」と言ってもらえるケースが多いようです。
退職理由
退職理由はウソをつかず、自分の考えをしっかり伝えるようにしましょう。
退職したからといって人間関係まで終わるわけではありません。
冒頭で話したように仕事の依頼が舞い込むかもしれません。
そのような下心がなくても、世の中狭いものです。
最近ではSNSもあります。
いつ仕事で再会するかもしれないので、誠実に対応するようにしましょう。
転職先を聞かれたら
これは必ずといっていいほど聞かれます。
内定前であれば、言う必要はないでしょう。
「決まっていないので言えません」で終わり。
転職先に内定をもらっている場合は、ケースバイケースですが、原則言う必要はないでしょうね。
もし自信がなかったら
退職意向を切り出して、円満退社にもっていく自信がなかったら最近普及している退職代行サービスを使うという方法もあります。
法律のプロである弁護士が退職を代行してくれるサービスです。
退職のお悩みを法律相談のプロに任せて解決!特に有給休暇の消化や退職日の決定など交渉事が残っている場合には効果があると思います。
まとめ
長い人生でひとつの会社で新卒から定年まで勤め上げることはレイケースになりつつあります。
むしろ誰もが転職あるいは独立する時代へ突入してきました。
所属企業へ退社意向を切り出すことも多くなってきます。
しかし一歩間違えると面倒です。
円満退社を心がけて、のちのちめんどうな事にならないように、規則の遵守、マナー&エチケットへも配慮して戦略をもって取り組みたいものです。