いま新型コロナウイルスの影響で転職市場も冷え込んでいる状況が続いていますが、経済が厳しい状況でも求められる人はいます。
テレワークで在宅率が高いこの時期を利用して、自分の市場価値を考えてみるのもいいかもしれません。
アフターコロナに向けて転職市場で求められる人材の共通項を4つのポイントにまとめました。
転職で市場価値を上げる4つの視点
その1:結果を重視しているか
いま市場で求められている人材は「結果を出せる」人です。
ここでいう結果とは、
・生産性◯%の向上
・利益率◯%の改善
・シェア◯割の拡大
・新規顧客◯社の獲得
などです。
このような結果が出た要因を定量的かつ論理的に説明でき、そこに自分がどのように関与したかをストーリーだって話せることができるかどうかです。
つまりたまたまラッキーで出たような不思議な結果ではなく、その人の力で再現性させることができるかどうかが大切です。
その2:レバレッジを効かすことができるか
日本の労働人口はすでに減少フェーズに入っていて、そのスピードは他国に類をみない速さで進んでいます。
労働人口が減っていく日本のビジネス社会で、なんでも自分でやろうとする姿勢は一人分のアウトプットしか出せないので、はっき言ってダメです。
ぜんぜん求められていません。
特に外資系からは、仕事を抱え込んで破滅してしまうリスク要因と捉えられてNGを突き付けられます。
また、その逆で、部下に仕事を丸投げして良きに計らえというやり方も論外です。
いま求められるのは、属人化している業務を標準化させて誰でもできるように業務プロセスを再定義できる人材です。
標準化した業務プロセスをマニュアルに落とすことができればRPAで対応することもできます。
ひとりの力がレバレッジを効かせて何倍もの効果を生み出して、高い生産性を実現する人材が求められます。
その3:軌道修正力を有している
入念に戦略を立てても、まずその通りにはいきません。
仮に上手くいったとしても長続きはしません。
それは社会環境の変化が激しいので、その変化に適応しなければいけないからです。
これからは新型コロナウイルスの影響で、価値観も大きく変化するでしょう。
いまは初心貫徹力よりも、常に状況を観察をして、判断・意思決定をして、すばやく行動に移してそれを繰り返すOODAループ力が求められています。
・Observe(観察)
・Orient(状況判断、方向付け)
・Deside(意思決定)
・Act(行動)
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たとえば、サブスクリプションビジネスに興味をもつ方は多いと思いますが、サブスクをやろうと思うと、顧客の関心や満足度に注意を払い、継続的に課金ができるようにサービスをチューニングしていく必要があります。
その4:ポリバレント型か
自分の役割を会社に確認して、その責任を全うしようとする姿勢は間違っていません。
しかし、その責任範囲以外は一切手を出さないというのでは市場で高い評価は受けられません。
環境変化が激しい社会では分業化と固定化が変化への対応を阻害する場合があります。
サッカー日本代表の元監督だったイビチャオシムが複数のポジションをこなせるユーティリティープレイヤーをポリバレントと称しました。
点を取るだけではなく、状況を察知して守りにまわることもできる。パスも出せる。
いまそんな柔軟な働き方ができる人材が求められています。
まとめ
プロセスも大切ですが、あくまで結果を見据えたプロセスでなければいけません。
熱意ややる気がなくていいというわけではありません。
むしろ、そんなことは当たり前です。
日本の求人マーケットでも、エビデンスに基づいてビジネスを推進して、再現性を確保できる人材が求められるようになってきた証です。
新型コロナウイルスの影響で転職市場が冷え込んでいる今だからこそ自らをリデザインしてみてはどうでしょうか。