昨日、ある組織の発足が新聞記者からみて記事になるかどうか意見を聞くという機会がありました。
ボクは発足するその組織に一枚噛んでいた事もあって参加させてもらいました。
結果から言うと、「この組織は記事になります」とはいきませんでした。
新聞記者はかなりキャリアもある方で、さすが指摘された問題点は至極まっとうでした。
とても勉強になったので、自分の備忘録として残しておきたいと思います。
・要はトンがっているものが必要
最初、発起人から新聞記者に対して組織発足の背景や目的を説明しました。その時の反応で、この組織に魅力を感じていないことはすぐにわかりました。
資料もパラパラとしか見ないし、説明している発起人の方もほとんど見られませんでした。
そして説明を聞き終わった新聞記者から指摘されたのは、「何をする組織なのかサッパリわからない」というものでした。
組織発足のテーマ・目的をそのまま書けないので、仮に「グローバルな仕事する」と仮定させてもらいます。
新聞記者曰く「グローバルな仕事をする」では自分達は何をするのかわかっていても、はじめて聞く人にはわかりません。
せめて「誰のどんな問題に対して何を提供するのか」を明確にして、それを一言で言い表すぐらいのことは必要だとのことでした。
ごもっともです。
ふたつめの指摘は、話題性がないということです。
ズバリ「これは記事にならない」と。
グローバルな仕事なんて誰でもやってますし、できます。
読者はここでしか聞けない、この組織にしかできないという記事しか読んでくれません。
オリジナリティ、独自性、話題性、世の中がまだ気づいていない問題がこれで、その問題をこうやって解決する、そんな切り口がないと記事にはならないと。
これまたごもっとも。
よくこういう時に「あの言葉が刺さった」という表現が使われます。
「刺さる」とは鋭敏なものをイメージしますよね。
もっとトンがれ!
そう言われているように感じました。刃物のように。
・コンセプトをもっともっと掘り起こせ
突き詰めると、誰のどんな欲求(ニーズ)に対して何を提供するのかというコンセプトをもっと突き詰める必要があると思いました。
これは組織でも個人でもまったく同じです。
個人でもビジネスで、自分がやろうとしていることをわかりやすく伝えるには、シンプルかつオリジナリティ溢れたメッセージが必要になります。
当たり前ですが、なかなか難しい。
独立を考えている方はぜひ参考にしていただけらばと思います。