世の中には天賦の才能を与えられている人がいるもので、頭のなかで適当に「あぁ、こんなになったらええなぁ」と思って、それを次から次へと達成していく人がいます。
当のご本人がどう思っているかわかりませんが、はたから見てると羨ましいかぎりです。
たしかに羨ましいんですが、ボクが同じことをすることはできません。
怖くてしたいとも思いません。
ボクのような凡人は、手順を追って明確な目標を設定して、その目標達成に向けて少しずつ歩みを進め、時折ズレてないか、道からはみ出してないかをチェックしながら目標に近づいていくしか地道な方法しかありません。
ただ、その時に注意していることがあります。
適当に目標を設定して、後はガムシャラに頑張って達成するという発想を持たないということです。
なぜなら、そもそもガムシャラに頑張らないといけない目標というのは、自分が心の底から達成したい目標ではない可能性が高いからです。
そもそも目標というのは、そのことを考えるだけで気持ちがワクワクしてきて達成したくなるものです。
そうであるなら、自然に動きだすとまでは言いませんが、少なくとも「やらねば」とか、「あぁ、今日もできなかった」とかは思わなくていいはずです。
なので、「目標を達成する能力」以上に大切なことは、自分が心底手に入れたいと思える「目標を設定する能力」の方です。
目標と一緒に自分の価値基準も設定しておくことです。
「価値」というのは、「理由」に置き換えてもらってもいいですね。
目標を達成する理由として。
ではどうすれば価値を明確にできるのか。
まず、自分が大切にしているものを複数書き挙げていきます。
その時の注意事項としては、その目標に関連する領域を絞り込むこと。「家庭において」とか、「仕事で」とか、「健康を維持するために」とか。
できれば、5〜10個くらい挙げれるといいと思います。
そして、そのひとつひとつに対して、さらに掘り下げていくのです。
「その価値を手に入れると、どうなるか」「その価値を手に入れいることは、どんな意味があるのか」「その価値を手に入れると、次に何を手にいれることができるか」
こういった深掘り質問を繰り返します。
そうすると、どこかで同じ答えが何回も出てきたり、答えられなくなるタイミングがきます。
それが、やめ時で、それがあなたの価値基準となります。
この時にあまり完璧を求めすぎないことです。
ボクの例で恐縮ですが、あるチャレンジングな目標がありました。ボクにとってはかなり挑戦的な目標でした。
これに対する価値基準を掘り下げていったら、「安心感を得たい」となりました。
挑戦とは真逆のような言葉。
自分でも驚きましたが、これが一番しっくりきたんです。
そして目標そのものが、自分のなかで落ち着きが良かった。
「安心感を得るために、◯◯を達成したい」というところで落ち着きました。
結局、その目標を達成することができました。
2019年の目標にも価値基準を添えて設定しています。
参考にしてもらえれば幸いです。