自分の強みに気づいていない
先日、製造業の社長が「うちは機械が古くて生産ロットが少ないので、生産効率が上がらない」と嘆いていました。
ちなみに、生産ロットとは、製造業で同じ種類の製品を生産する時の最小単位として使われる用語です。
しかし、世の中には少量の生産を求めている企業もあり、そういう会社は、大量の生産ロットしか受けてくれない製造業に断れまくっています。
見方を変えると小ロットは小回りがきくという強みになります。
社長がマイナスだと思っていた所が実は強みだったのです。
これは企業だけの話ではなく、個人にもあてはまります。
「あなたの強みはなんですか?」と聞かれて、すぐに答えられる方は少ないのではないでしょうか。
案外、自分は自分の強みをわかっていないもので、自分のまわりの人の方が知っている(理解している)こともあります。
ジョハリの窓「自分は知らない。他人は知ってる」
ジョハリ窓をご存知でしょうか。
自分の姿というのは次のマトリクスの4つあるという考え方です。
このうち、「自分からは見えないが、他人からは見えている自分」。
まさにここに盲点があるわけです。
ここは人から指摘してもらわないとわかりません。
だから人に聞きましょう。
誰に指摘してもらうといいか
家族とか近い人は避けた方がいいですね。
なぜなら、日頃の気を抜いている自分を知っているからです。強みというよりダラけた自分をよく知っているのが身内です。
そういう意味では友達も近すぎます。
指摘してもらうのは仕事で関係している人がいいです。とくにお客さん。怖いけど聞いてみる。「なんでオーダーしてくださっているんですか」と。
想定外の答えが返ってくること多いです。
「家から近い」とか。
「安いし」とか。
「へ?」それがオーダー理由なのと思うことがしばしば。
でもそれが現実なので、そこと向き合ってこそ真の強みがわかります。
まとめ
案外、自分のことはわかっているようで、わかっていないもんです。
僕も過去に思わぬ評価(良くも悪くも)をもらって面食らったことがあります。
芸能人やタレントがキャラを全面に出すのは、常に外部から評価にさらされているからです。
人に評価されるのは怖いですが、ビジネスでは真の姿を見て、はじめて自分の強みを把握することができます。