新型コロナウイルスは様々な問題を浮き彫りにし、価値観や考え方まで変えてしまいました。
「個人の収入に対する考え方」も一部の方にとっては変わってしまったことではないでしょうか。
ディズニーランドを運営する株式会社オリエンタルランドが正社員の賞与を7割削減、ダンサーの配置転換を発表したのは記憶に新しいところです。
経営基盤が盤石だと思ったオリエンタルランドでさえ、このような状況です。
あらためて自分の身は自分で守らないといけないと感じた方も多いのではないでしょうか。
そのためには、収入を増やすという考え方から、収入の源を増やすというパラダイムシフトが必要だと思います。
収入源を増やす必要がある背景
給与が上がらない
この10年以上、国内の平均所得は上がっていません。
ご興味があれば、平均所得の推移などのキーワードでググってください。
会社で頑張っても、ほとんど給与は増えないのが現状です。
リスクが高くなった
企業を取り巻くリスクは年々高まっています。
○○ハラスメント、顧客からの品質向上の要求、情報漏えいなどのセキュリティ、自然災害、パンデミック、社員の不祥事、SNSによる誹謗中傷や炎上などなど挙げればキリがありません。
リスクに晒され出した企業は、当然、雇用者への要求レベルも高くなります。
その要求を満たせないようでは、ほとんど首切り同然の左遷や出向等もあり得ます。
もう判子を押すだけの管理職は不要なのです。
終身雇用もどんどん霞んできています。
年功序列の崩壊
ITをはじめとして社会の環境変化が激しく、常に時代をキャッチアップする努力をしないと、付加価値を出し続けることはできません。
「昔は営業の鬼と呼ばれた営業部長」という社内の肩書は、なんの価値もななくなりました。
過去の「経験値」だけでは、生き残れないのです。
年長者も若手も同じように時代の変化に対応することが求められています。
整理すると、頑張っても給与はほとんど上がらず、終身雇用や年功序列もなくなりました。
ということは、自分の人生を企業に頼りきるのではなく、個人としても収入の糧をもっておくべき時代にさしかかったということです。
スタートはお小遣い稼ぎというレベルでいいと思いますが、ゆくゆくはしっかりとした収入源になるように、その糧を育てていくことが大切です。
収入源を増やす
収入源を増やすといってもわかりずらいかもしれません。これは以前にも書いた「ESBI」で整理するとわかりやすいと思います。
2021年買ってよかったもの8選
以前は、雇用者から自営業者への展開を紹介しました。
雇用者でありながら、雇用者で培った知識、実績、人脈を使って、自営業者を目指すのが固い方法で、それはいまでも変わっていません。
それに加えて、いまは雇用者でありながら、ビジネスオーナーにもなりやすくなったのです。
「雇用者とビジネスオーナー」になれる時代
雇用者でありながら、ビジネスオーナーになるには、かなりハードルが高かったのですが、今やこのハードルを下がりました。
象徴的な番組が先日放送されました。
2020年9月22日に放送された「ガイアの夜明け」の「今なら会社買うでしょ!〜コロナで急増する個人M&A〜」です。
ここでも紹介されていたように、既に業務を行なっている会社を個人が買う時代です。
では、個人がどのように会社を買うのかというと、それは個人向けM&Aマッチングサイトを使います。
今国内には15社ほどあるそうで、番組では「バトンズ」が紹介されていました。
売りたい企業がものすごい勢いで増えているそうです(これは一時期だと思いますが)
これも社会の環境変化のひとつです。
まとめ
いまの仕事と収入に満足しているという方もいらっしゃると思いますが、多くの方にとって、収入と仕事に対して、どう向き合うかというのは大きな課題だと思います。
以前のように、副業禁止、終身雇用、年功序列の一本調子ではなくなったということは、個人にとっては、大きなチャンスでもあります。
サラリーマンで中高年なってから収入を増やすことは容易ではありませんが、収入源を増やすことに年齢は関係ありません。
一度、収入源を増やすことについて考えてみてはどうでしょうか。